他人には全く役に立たない備忘録です。調べ物、調査中の記事、情報になる前段階のアイデア等が多く含まれます。したがって情報は正確ではありません。

   

2008年12月2日火曜日

ウェブサイトの移転方法 ( SEO対策を考慮したドメイン移転 )

http://www.popdom.jp/notes/001/さんが非常にシンプルかつ分かり易くまとめていた。すばらしい↓


契約しているプロバイダやサーバー・ドメインの変更に伴うWebサイトの移転を行なう場合、その引越し作業自体は基本的には簡単なものですが、旧サイトへ のアクセスを無駄にすることなく、新サイトへのスムーズな移行、検索エンジンへのSEO対策を含め、新サイトのアクセスアップを早期に実現するには、それ なりのサイト移転作業上のポイントがあります。

SEO(エスイーオー) … SEOとは、Search Engine Optimizationの略で、検索エンジン最適化などとも呼ばれ、Webページを工夫しサーチエンジンの上位に表示されるようにすること。


1.サイト移転に際しての課題

1)検索エンジンにおける、旧サイトから新サイトへのスムーズな移転の実現。

●旧サイトの情報が、検索インデックスに残留し、旧サイトへのアクセスが継続する。
●新サイトは、検索エンジンのクローラ巡回とインデックス更新を経なければ、検索インデックスに反映されない。

2)旧サイトが保有する Google の PageRank や、リンクポピュラリティを継承。

●他サイトに残る、旧サイト向けの被リンクから、旧サイトへのアクセスが継続する。
●旧サイトが持つウェブポジションを破棄し、新サイトで一からやり直すのは時間もかかり無駄。

Webサイト運営者としては、「新サイトを開設したと同時に、新サイトのURLが検索エンジンのインデックス上、旧サイトのポジションに反映されて置き換わり、旧サイト向けのリンクも全て新サイトへ置き換わる」というのが理想ですが、そう簡単には実現しません。

第2の課題で、他のサイトにある旧サイト向けの被リンクは、直接自分で書き換える事が出来ませんので、そのサイトの管理者に対して、サイトの移転を告知す ると同時に、新サイト向けのリンク再作成をお願いするしか手がありませんが、第1の課題を含めそれ以外に関しては、自分でコントロールし、上手く対応する 事が可能です。

新サイト開設後も、旧サイトへのアクセスがあった場合に、単に "404 not found" エラーの表示で終わらせ、サイトがどこに移転したのかさえ告知できない状況では、せっかく旧サイトで築き上げてきたアクセスや被リンクを無駄にしてしまいます。

旧サイトから新サイトへのアクセスのコントロール方法は、移転するコンテンツの性格によっても変わってくると思いますが、以下に大まかなサイト移転作業の内容をご紹介します。


2.サイト移転の作業の流れ

1)新サイト上へ、新サイトのコンテンツを準備。

この間、旧サイト上では、訪問者に対して近日中にサイトが移転予定であるくらいの告知を行なっても、まだ出来上がっていない新サイトへ無駄足を運ばせないためにも、新サイトの場所は公開を控える方が良い。


2)旧サイトへのリクエストを新サイトへリダイレクト(転送)。

旧サイトのサーバーに、.htaccess を利用できる場合は 2-1)へ、利用できない場合は 2-2)を実施します。

※「Yahoo サイト管理者向けヘルプ」 や 「google ウェブマスター向けヘルプ」 では、サイト移転によるリダイレクトは、301リダイレクトを推奨しています。

※ 301リダイレクトはサイトの恒久的な移転に利用するもので、検索エンジンのインデックス上のURLは新しいものに更新されますが、302リダイレクトで は一時的なサイトの移転であり、検索エンジンのインデックスは旧サイトのまま、更新されることはありません。。

2-1)旧サイト上へ .htaccess を配置し、301リダイレクトを行う。

.htaccess とは、サーバー動作を設定するためのファイルで、.htaccess の「RedirectPermanent」ディレクティブを利用します。

RedirectPermanent を使うと、旧サイトへアクセスしてきたクライアント(訪問者やクローラ)に対して http status コード301 を返し、指定した新サイトのURLへリダイレクトを行ないます。

httpステータスコード301 とは「URLを変更したので、新しいURLへアクセスしてください」と、.htaccess ファイルを配置したサーバー上のディレクトリ下への全てのアクセスへ答えるものです。
その結果、旧サイトへの訪問者やクローラからのアクセスは、指定された新サイトへ自動的に転送され、新サイトがアクセスされるようになります。

● .htaccess ファイルの記述

.htaccessファイルの記述例(301リダイレクト)
redirect 301 旧サイトのURLからドメインを除く部分 新サイトのURL

"redirect 301" の後ろへ半角ブランクを挟んで、旧サイトの絶対URLから "http://ドメイン名" を除いた部分を置き、更に半角ブランクを挟んで、転送先の新サイトURLを記述し改行します。

● .htaccess ファイルの内容例

① http://old.popdom.jp/ → http://new.popdom.jp/ の場合
redirect 301 / http://new.popdom.jp/

② http://old.popdom.jp/~old/ → http://new.popdom.jp/~new/ の場合
redirect 301 /~old/ http://new.popdom.jp/~new/

③ http://old.popdom.jp/~old/index.html → http://new.popdom.jp/~new/ の場合
redirect 301 /~old/index.html http://new.popdom.jp/~new/

.htaccess によるリダイレクトでは、旧サイトのファイル名を指定しない限り、旧サイトへのアクセスは、そのリクエストのディレクトリ構成を保ったまま、新サイトへリダイレクトされます。

.htaccess という、一見すると拡張子のみから成るファイルを、Windows環境で一般的なテキストエディターを使って作成する事はできません。
その場合は、 dumy.htaccess のように仮のファイル名を与えて作成し、FTPソフトを使って旧サイト・サーバー上のリダイレクトを行うディレクトリへアップロードし、FTPソフトから サーバー上の同ファイルの名前を変更し、 .htaccess というファイル名にします。

サーバーによっては、.htaccess を利用できない場合もあります、詳細はご利用中のサーバー提供会社で確認して下さい。


2-2)旧サイト上へ移転告知ページを配置し、301リダイレクトを行う。

旧サイト上へ新サイトへの移転告知ページを配置し、METAリフレッシュタグにより新サイトURLへリダイレクトします。

(1)旧サイトの、全てのコンテンツをサーバーから除去。(又はアクセス不能とする)

Googleの警告メッセージ 旧サイトのコンテンツを残したまま、旧サイトのコンテンツを新サイトへそのまま移した場合、2つのサイトに同じコンテンツが存在する為に、検索エンジンか ら見た場合にスパム行為と判断されたり、入力フォームがある場合であれば、新サイトがフィッシングサイトと見なされる恐れがある。

したがって、新サイトへ移転した事を明確に検索エンジンへ示す為にも、旧サイトのコンテンツを除去し、検索エンジンのインデックス上から旧サイトの情報を消す必要がある。

( 右図は当サイトでも一時的に発生した、Googleによるフィッシングサイトの警告メッセージ)

(2)旧サイトへ、移転告知ページを配置。

移転告知ページの作り方は、概ね以下のとおりです。

①.新サイトのURLをハイパーリンクとして掲示し、新サイトのURLを知らせる。

②.METAリフレッシュタグで、訪問者に対して旧サイトから新サイトへ自動的に誘導すると同時に、検索エンジンのクローラに対して、サイトの移転を知らせる。

移転告知ページのHTMLソース例


0;URL=http://新サイトのURL">


このサイトは次のURLに移転しました。

http://新サイトのURL

新URLへ移動します。




ここで注意すべきは、METAリフレッシュタグによるリダイレクトでは、即時にリダイレクトするように設定している場合は 301、リダイレクト開始まで一定の時間を設定している場合は 302、として扱われる事です。「Yahoo サイト管理者向けヘルプ

したがって、METAリフレッシュタグの content 属性に指定する時間(秒数)には必ず 0 を指定する必要があります。

旧サイトの転送を行いたい位置へ移転告知ページを配置する他、必要に応じ各コンテンツ位置へも、そのコンテンツと対応するURL記述で、移転告知ページを配置します。


3)完了

サイトの移転後、数ヶ月で検索エンジン上のポジションも安定します。

当サイトはドメイン移転後、ほぼ100日後にGoogleのページランクが表示されるようになりました。

今後も当サイト自体を事例に、経過をこの場で報告したいと思います。

2006/12/10 更新 前トピック次トピック